橋本治「恋愛論」にて。
彼と自分(この場合は男)と彼女の三角関係。
彼と彼女の関係をはずっと以前から続いていて
彼の自分に対する好意も気づいている。
でも前者の方が強固であり、彼もそれを望んでいるんだろうけど
何だか中途半端に思わせぶりな態度。
でもそれは、単に私が「思いたがっているだけ」であり
現実の世界に目をむけると
「煮え切らない彼」しか残らない。
それは「私を選んでいない」という意味と同等。
私もその事実にあらがおうとせず
彼と彼女が幸せになるのなら、私は消えようと心に誓った。
(現に会社を辞めたしな:それだけじゃないけど)
「彼と彼女を幸福にするために自分が存在していたんだなあ」と気づき
彼と彼女が幸せになった今、自分の存在価値もなくなってしまった夜。
1+1+1から1を引く。ただそれだけのこと。
自分が存在する事に何の必要性もない。
自分に関する事で存在が必要とされているのは、仕事だけ。
その虚無感はたいそうなものだった。
橋本さんは死をも予感したそうだけど
私はそこまでナルシストじゃなかった。
淡々と時間を過ごし
淡々と彼との仕事をこなした。
よく乗り切ったな、と今は思う。
たまに気まぐれのようにくる彼からのメールは
何を意味してるのか。
そこに意味を求めるのも
ばかばかしいことかもしれない。
未だに「煮え切らない」んだろう。
今日も淡々と仕事をこなすのみ。
仕事からは、必要とされている。
そう思わないと、やってられない。
私は誰かを心から求めていないから
誰からも求められないのだろうかしら。
ほんとは、求めてるんだけどな。
そんな他力本願な人間に、誰も魅力を感じないだろう。
明日からも、淡々と仕事するのみ。
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